ベースギターのあれこれ

著者の気になったベースに関する情報などをまとめてます。

Helix NativeとHX Stomp

お久しぶりです。

気がつくと2023年も終わりが見えてきて、

自身の継続性のなさがブログの投稿からも露呈しています。。。

 

先日Helix Nativeを購入したので、

本記事ではなぜあえてHX Stompを持っている人が

Helix Nativeを導入する必要性があるのかといった点について

ご紹介できればと思います。

 

もちろん下記の内容は個人的な環境による主観ですので、

全員には当てはまらないとは思いますし、

決して絶対にNative使うべき!といった主張をするつもりでもないのですが、

誰かしらの参考になればという思いでつらつらと書いてみました。

 

Helix Nativeについて

既に多くの方がご存じの通り、

HelixはLine 6の製品群の一つであり、

Helix Floorといった従来型のマルチエフェクターに近いオールインワンの製品や、

HX Stomp、HX Effectsといった携帯性や一つの性能に特化した製品が販売されています。

 

その中でもHelix NativeはハードではなくDAW上で動くPluginとして設計された製品で、

性能がソフトを動かすPCのスペックに依存するものとなっています

 

なのでノートPCなどで動かす場合にはそれなりに動作が重くなる一方で、

デスクトップPCなどマシンパワーがある環境では

Helix Floor以上にたくさんのエフェクトを並べることが可能かと思われます

(Floorを所持したことがないので断言はできませんが)

 

余談ですが筆者のPCはゲームを遊ぶこともあり、

必要十分なスペック*1があるため

今のところフリーズや処理落ちなどは経験したことがありません。

 

なお操作画面はHX Edit(ハード製品をPCで動かすソフトウェア)とほとんど同じのため、

ハード製品を所持している場合すぐに使い始められるのが大きなメリットですね。

HX Edit画面

Helix Native画面

気になるお値段は

Line 6製品を見所持の状態だと約6万円(2023/10/1時点)とそれなりの価格となりますが、

自分のケースのようにすでにHelix製品などを登録してあると

最安で約15000円まで下がるので

比較的手が出しやすくなります

(それでも単一のエフェクターを買えるほどにはなってしまいますが)

 

Helix Nativeを追加導入した理由

これは完全に個人的なお話になってしまいますが、

なぜHX Stompを所持しているのに

Helix Nativeを導入したかについて触れたいと思います。

 

理由としては主に二つあり、

  1. PCに楽器をつないで演奏する場合にHX Stompがあると冗長なシステム構成になってしまうこと
  2. HX Stompの携帯性を活かせない

という点がありました。

 

理由①:HX Stompを含めることによる冗長なシステム構成

自分がHX Stompを購入したのは比較的最近の話で、

以前から自分の環境はオーディオインターフェースをはじめとした

一式の機材が揃っている状態でした。

 

そこにHX Stompが新たに入ってきたわけですが、

Helixのアンシミュを通した音を録音する場合、

楽器(ベースギター)→Hx Stomp→オーディオインターフェース→PC(スピーカー)

となってしまいます。

 

単に一つステップが増えるだけでは?と思うかもしれませんが、

実態としてはHX Stomp以外にも

エフェクターオーディオインターフェース間の追加シールドや

電源の確保などの物理的問題があったため、断念しました。

 

理由②HX Stompの携帯性との兼ね合い

「いやいや、HX Stompはオーディオインターフェースとしても使えるじゃないか。オーディオインターフェースを取り払えばよいのでは?」

という突っ込みが入ってきそうですが、

これはHX Stompを常駐のオーディオインターフェースとして使いたくない

という理由からNGとしています。

 

上記でも書いたように自身のシステム構成としては

オーディオインターフェースからPCとスピーカーへつながるようになっていますが、

これをHX Stompで実装しようとすると

楽器を弾くときであろうがなかろうが

HX Stompがオーディオインターフェースとして存在しなければならなくなります。

HX Stompのアウトからダイレクトにスピーカーへつながるイメージですね。

 

趣味程度とは言え、自分は定期的に音楽スタジオなどでの演奏も行うため、

HX Stompが取り外せないとなるとそれはそれで困ってしまいます。

そもそもHX Stompは携帯性が高いのが便利というコンセプトなのに、

システムの一要素として固定されてしまうのはどうなのかという気持ちもあります。

 

それに加え自分が所持しているものも含め、

多くのオーディオインターフェース

USBバスパワーで駆動するものがほとんどですが、

HX StompはUSBケーブルに加えて別途電源を確保してあげる必要があります。

個人的にはそれが一番許せなくて

HX Stompをオーディオインターフェースとして使うことは諦めています。

 

解としてのHelix Native

上記のような理由で

HX Stompがなかなかシステムに組み込めなかった私ですが、

とはいえHX Stompの数々のエフェクトは魅力的ですし、

実際に録音で使いたい場面も少なくはありませんでした。

その際には理由①でも述べたように冗長な構成であるとわかりつつ、

泣く泣くオーディオインターフェースとの間に差し込みを行っていました。

 

しかし、Helix Nativeを導入したおかげで上記のような問題は解決し最終的には:

楽器(ベースギター)→オーディオインターフェース→PC(スピーカー)→(DAW内)Helix Native

といった形で必要最低限のシールドや電源構成に収めることができました。

 

実際にはハードとソフトの絶妙な違いなどは存在するものの、

今のところ快適に演奏や録音作業ができていると思われます。

もし同じような悩みを抱えている方がいれば

Helix Nativeの導入を検討されてみるのはいかがでしょうか。

 

次の記事ではHelix NativeとHX Stompを別々に使っていく中で

感じた違いなどについて触れたいと思います。

 

ではでは。

 

 

 

*1:

OS:Windows 11 Home x64

CPU:11th Gen Intel(R) Core(TM) i9-11900F @ 2.50GHz

メモリ:64GB

SSDSamsung 980 Pro 2TB

GPU:Geforce RTX3080ti

電源:1000W

Monoの新ケースVertigo Ultraについて

堅牢な作りでビクター・ウッテンをはじめとした多くのプロも愛用している

Monoのケースから新たにVertigo Ultraが発売されました。

今回新たに発売されたVertigo Ultra

Vertigo Ultra Bass Guitar Case, Blackmonocreators.com

 

名前の通り、既存商品であるVertigoのアップグレード版となっていて、

新たにケース下部に車輪を付けられるようになったみたいですね。

Vertigo Ultraは新たにFREERIDE™ Wheel Systemによって車輪の付け外しが可能

また、外側の素材やジッパーについても細かな見直しがされており、

対擦傷性や防水性が上がっているようです。

 

肩ひもの設計についても改善されているとのことですが、

もともとのケースが2.7kgとギグバッグと比べるとかなり重いので、

どれほど肩への負荷が軽減されているのかは気になります。

 

なお、カラーリングについては

既製品はブラックとグレーの二色展開なのに対して、

現時点ではブラックのみとなっています。

 

気になるお値段は既製品が$269.99に対し、

Ultraは$349.99となっています。

(実質車輪が取り付けられるようになっただけでこの値上がりはどうなんだ。。。)

 

日本円だと既製品がサウンドハウスさんで29800円なので、

単純計算だと38500円程度になりそうです。

 

自分もMonoのVertigoケースは愛用しているのですが、

車輪がつくことで、徒歩移動時の利用性は格段に上がりそうです。

特に公共交通網が発達している都市圏で活動しているミュージシャンにとって、

大きなプラス要素となりうるかと思います。

 

とはいえVertigoをすでに持っている人からすると、

わざわざ買い替えには至らないかなというのが正直な感想です。

 

ではでは。

 

 

 

Helix 3.50アップデートのOC-2モデル比較

11月4日にHelixのUpdateがありましたが、

ベーシストからは待望のOC-2モデルが追加されました。

 

今回はこちらについての比較を行ってみたいと思います。

詳細はいいからとりあえず音を聞きたい!という方は下の見出しから「OC-2 vs Boctaver」の節までどうぞ!

 

 

3.50アップデートの概要

詳細についてはリリースノートを見ていただければですが、

今回の個人的な注目ポイントは以下の通りです:

 

①キャビシミュの大幅なアップデート

 

エンジンのアップデートによりキャビシミュのDSP消費が大幅に削減されたようです。PolyPitch系などのDSP消費が高いエフェクトをパッチに入れている場合には、今回のアップデートで追加のエフェクトを組み込むことができそうですね。ただし、今まで実装されていたキャビが対応しているわけではなく、新規追加されたものに限られるとのこと(旧モデルについてはLegacy枠で管理)。

 

新規追加されたベースキャビは4つ:

  • Cab > 1x15 Ampeg B-15 (Single, Dual), 1×15″ Ampeg® B-15からキャプチャー

  • Cab > 2×15 Brute (Single, Dual), 2×15″ MESA/Boogie® 2×15 EVからキャプチャー

  • Cab > 4×10 Garden (Single, Dual), 4x10" Eden D410XLTからキャプチャー

  • Cab > 8x10 SVT AV (Single, Dual), 8×10″ Ampeg® SVT® (SVT-810AV Heritage Edition) からキャプチャー

 

②新しいエフェクトの追加

 

今回も新たに7つのエフェクトが追加されました。冒頭で伝えた通り、そのうちの一つにはBoss OC-2のモデルがありますが、それ以外は以下の通り:

  • DistortionPillars OD (Mono, Stereo), Earthquaker Devices Plumes distortionがベース
  • DistortionVital Dist (Mono, Stereo), Earthquaker Devices Life pedal (Amplitude side) がベース
  • DistortionVital Boost (Mono, Stereo), Earthquaker Devices Life pedal (Magnitude side) がベース
  • Modulation > 4-Voice Chorus (Mono, Stereo), Line 6 オリジナル
  • Modulation > FlexoVibe (Mono, Stereo), Line 6 オリジナル
  • Reverb > Dynamic Ambience (Mono, Stereo), Line 6オリジナル

line6.jp

Boss OC-2について

さて、本題であるOC-2の話に戻りたいと思います。

今回のアップデートで追加されたBoctaverのモデルとなるBoss OC-2は、

1982年に発売されたアナログエフェクトペダルです。

 

エフェクトの内容としてはとてもシンプルで、

Dryシグナルの1オクターブもしくは2オクターブ下の音を出力するというものです。

 

ノブの構成もドライ・1オクターブ下・2オクターブ下のそれぞれのボリュームノブのみと単純明快です。

 

ちなみにトラッキングについては単音のみの対応となります。そのため現代ではまずギタリストはこちらをわざわざ使うことはせず、和音に対応した後続モデルのOC-3やOC-5を手に取るかと思われます。

 

が、それはあくまでもギターの話。単音弾きがメインとなるベースにおいては子のエフェクターは今現在でもカルト的な人気を誇っています。

 

例えばSnarky PuppyのリーダーでもあるMichael LeagueはOC-2愛好家の中の一人で、代表曲Lingusの中で使用しています。


www.youtube.com

 

ではなぜOC-2は今でもベーシストの間では人気なのかというと、ずばり音が非常にシンセくさい音になるからです。

 

OC-2は他のオクターバーエフェクタ―と異なり、エフェクト音の味付けがかなり濃く、特にベースでは原音と全く異なる音が出力されます。それがシンセサイザーで作ったベース音(サイン波)に非常に似通っているのです。

 

廃版となった今も多くのメーカーがOC-2の音に似せたオクターバーペダルを開発していますが、正直どこもOC-2の音とはどこか異なるエフェクト音となっており、それゆえにOC-2の人気に拍車をかけているように思われます。(唯一、3 Leaf AudioのOctabvreはOC-2を凌駕するシンセ具合となっていますが、価格が倍近くするので、、、)

 

Line 6のBoctaver

そんな中でLine 6がついにOC-2のモデルを発表したことで、多くのベーシストが歓喜した(はずです)。

 

コントロールはOC-2と同じ3パラメーターで:

  • –1 Oct—1オクターブ下の信号のレベルを設定します。
  • –2 Oct—2オクターブ下の信号のレベルを設定します。
  • Dry Level—ドライ・シグナルのレベルを設定します。

となっています。

 

Pitch系のエフェクトになるせいか、イメージ画像が紫の筐体のものになっているのが気になりますが、カラーリングまで寄せると権利上問題があるのでしょうか。。。

 

なお、当たり前ですがこちらについてはOC-2とは違いデジタル処理されたエフェクトになります。

OC-2 vs Boctaver

パラメーターなどは全く変わらないので、とりあえず動画を撮ってみました。


www.youtube.com

感想

Helixの開発スタッフもなかなか頑張って寄せてきたとは思うのですが、並べて聞いてみるとやはりOC-2には敵わないように思えます。

 

ただ、HX Stomp単体でも近い音が簡単に出せるようになったのは、セットアップや持ち運びのことを考えるとかなーりありがたいですね。また、トラッキングについてもBoctaverのハードウェア自体は最新といっても差し支えないためか、若干ですが精確になっている気がします。

 

ちなみにこれは余談ですが、今年になってBossから発売されたOC-5にもOC-2モードがあるらしいのでいつか試してみたいですね。

 

以上、簡単なモデル比較でした!!ではでは!

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02_管理人の機材など

こんにちは、管理人のBurmossです。

 

あくせくと投稿を続けようと頑張っていますが、

「そもそもお前誰?」と思われる方が多いかと思うので、

取り急ぎ管理人の自己紹介をこちらの記事で行いたいと思います。

 

好きなアーティストや機材についてはちょくちょく更新予定です。

 

 

経歴

  • 物心がついて以来、テレビ番組やカーラジオ以外で全く音楽を聴かない環境で育つ
  • 高校受験目前にミュージックステーションで出演していたRed Hot Chili Peppersのパフォーマンスをふと見てバンドを始めようと思い立つ
  • 友人に相談したところ、ベースが向いていると言われたので何も疑問に思わずベースギターを購入
  • 高校時代は軽音部に入り、大好きなRHCPをはじめとしたバンドのカバーを行うが、人数の関係上なぜかボーカルも兼任する羽目に
  • オルタナプログレ・メタル・フュージョンなどを経験した結果、大学進学後はジャズ研に入り、世俗から離れていく華やかな音楽生活を送る
  • 現在は細々と社会人として生活中

 

機材:ベース本体

  • ジャズベース(Huntington)
    • Suproのいかついベース…ではなく、よくわからない無名ブランドのジャズベース。作りが荒いといった点以外、特段これといった特徴はなく、ふつーのサンバーストのジャズべだったが、高校卒業間際に完全なトーシロによる塗装はがしの刑に合い、無残なオイルフィニッシュの形となってしまう。それ以外にもピックアップ交換やゴールドパーツへの換装なども行われて(しまって)いるが、安物は安物で音はいまいち。
  • SB14 (Sterling by Musicman)
    • レッチリにはまって購入したベース。そのころ既にFleaは後々しぐにちゃーモデルとして発売されるFender Jazz Bassがメインになっていたことは秘密。Musicmanの廉価版ブランドとなっており、SB14についてはStingrayではなく、3バンドEQが載ったSterlingがベースとなっている。もちろん買った際にはStingrayとSterlingの区別などついていなかったが、後々思い返してみるとよい買い物だったと思っている。最近だとJoe DartがSterlingを使っていることで一時的に知名度が上がった気がします。(ここ数年お店に並ぶのがStingrayばかりになって少し寂しい)
    • 音はPU配列がシリーズの場合はStingrayと大差ない印象だが、パラレル/シリーズ配列切り替えに加え、ファントムPUによるハムキャンセルが有効化されたシングルPUでの運用が可能で、3バンドEQと組み合わせてより幅広な音作りが可能。また、ネックはStingrayよりも細いものになっており、取り回しが良くなっている。
  • Fleabass (FLEABASS)
    • ファンの間では言わずとしてたFleaが立ち上げた独自ブランド。ブランド理念が「それなりのベースをお手ごろな値段で」だったので(うろ覚え)、価格は当時のフェンジャパにおおよそ近い。実態としてはStingrayをイメージして作ったのだろうといったことが見受けられるが、Made in Chinaのため品質管理は大手ブランドに比べると若干劣るか。ほぼほぼコレクター品として眠っています。PUはEMGに換装済み。
  • RockBass Corvette 5st Passive(Warwick)
    • こちらも今ではかなり見るようになったWarwickの廉価版モデル。Warwickはモデル名や製造地が定期的に変わる印象があるけど、これは中国産。品質は良い方だったと思うが、電装系が少し弱いのか半田付けが甘かったので自分で直した記憶がある。5弦というとアクティブモデルがほとんどだが、こちらは珍しくパッシブ。ちなみにボディ形状はCorvetteなのにロッドカバーがStreamerになってて購入直後は混乱した(ちゃんとチェックしなさい)。
    • 音は良くも悪くも堅い音。PUはジャズべタイプでノブは4つ(フロントVol./リアVol./PUブレンド/トーン)。五弦ベースの中ではかなり重量が軽い方に入ると思うので取り回しは良かった(気がする)。
  • SRMS806 (Ibanez)
    • 5弦では飽き足らず、6弦(しかもファンドフレット)に手を出した。現在のメインギアのうちの一つ。発売された時期的にはちょうどEHBが出る数年前で、このモデルの知見がEHBに活かされたのではと思ってます。個人的にはSRのボディシェイプやヘッドがある方が好きなのでいまだにこちらを使っています。音についてはおおむね満足な一方でEQがあまり好きではないのでパッシブもしくはEQ換装を現在検討中。
  • American Original Precision Bass (Fender)
    • 現行のAmerican Vintageシリーズの従来モデル。さすがにパッシブのベースも欲しかった。音やクオリティについてはFender USAの評判通りかと思います。個人的にLake Placid Blueが好きなのでたまたま中古で出回っていたのはラッキーでした。

 

機材:エフェクター

 

機材:その他

  • Orange Bass Crush 50 (練習用アンプ)
  • Gruvgear Fretwraps (ミュート)
  • AKG 712Pro (ヘッドホン)
  • Fender Japan MG-69 (ギター)
  • Arturia MicroFreak (シンセ)
  • Korg Microkorg (シンセ)
  • Korg Microkey22 (MIDIキーボード)
  • Yamaha MSP-5 STUDIO (モニタースピーカー)
  • Roland Quad-Capture (オーディオインターフェース)
  • 自作シールド①(芯線:Belden 8412 プラグ:Neutriks)
  • 自作シールド②(芯線:Mogami 2524 プラグ:Neutriks)

 

好きな音楽など

最近はLouis Coleの新アルバムをひたすら流しています

Cort/Elrickの新モデルNJSについて

どうも、管理人のBurmossです。

 

あまり日本では話題になっていないニュースとして、

韓国の楽器メーカーCortが、言わずと知れたハイエンドベースメーカーのElrickと

コラボレーションモデルを発表しました。

 

元記事(公式サイト):

www.cortguitars.com

 

どうやら20年前に一度コラボレーションモデル自体は制作しているみたいで、

今回はそれの20周年記念ということで再制作されるようです。

 

ただ、その20年前のモデルの情報が全くないので、

今回のものが全く新しいモデルなのか再発モデルなのかはわかりませんが、

あのElrickが監修しているモデルなので少し期待してしまいますね。

 

今回発表されたNJS Bass

 

スペックを見る限りではジャズベースを基準とするアクティブベースのようですが、
ネックの接合部分を削り、高音にアクセスしやすくするヒールレスボディや、

0フレットの実装や35インチスケール

そしてギブソンのような角度が付いたヘッドは、

ハイエンドベースの面影が見えます。

 

スペック:

CONSTRUCTION Bolt-On
BODY Alder
NUT WIDTH 1 7/8" (48㎜)
NECK Hard Maple 3pcs
FRETBOARD Hard Maple
Radius: 12" (305㎜)
FRETS 24 w/ Zero Fret
SCALE 35" (890㎜)
INLAY White Pearloid Block
TUNERS Hipshot® Ultralite
BRIDGE MetalCraft M5
PICKUPS Voiced Tone VTB-ST
ELECTRONICS Bartolini® Elrick NJS Special Preamp
HARDWARE Chrome
STRINGS D'Addario® EXL170-5SL
SPECIAL Bone Nut

 

価格はUSドルで$1399~1499のようなので、

日本だと20万に届くかどうかといったところでしょうか。

https://www.elrick.com/product-category/basses/cort-basses/

 

同じ韓国のベースメーカーだとSireがかなり勢いをつけていましたが、

Cortもそのうち店頭で見る機会が増えてくるかもしれません。

 

(しかし、自分としてはCortというとKISSのジーン・シモンズの斧ベースかジェフ・バーリンシグネチャーモデルのイメージしかなかった。。。)

 

ではでは!

 

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Fender Vintage IIとFender Originalシリーズ -Precision Bass編-

最近Fender社が現行型であったAmerican Originalシリーズを一新して、

American Vintage IIシリーズとして発表したのが話題になりました。

American Vintage IIシリーズの1960 Precision Bass

 

しかし、ここ数年でこの手のニュースを見ていつも思うのが、

「結局新しいシリーズで何が変わったの?」ということ。

 

古いバージョンの詳細をチェックしようにも公式サイトは当然ながら更新されており、

手軽に確認することはできません。

 

ということで今回はプレシジョンベースモデルにおけるAmerican Vintage IIシリーズとAmerican Originalシリーズの違いについて調べてみました。

 

なお、古いバージョンのサイト情報については、Web Archiveを使って2022年1月時の情報を持ってきているので、取得時期によっては記載内容が異なる可能性があります。

 

 

ラインアップの違い

まずは取り扱っているモデルについてですが:

American Originalでは:

50's Precision Bass

60's Precision Bass

 

American Vintage IIでは:

1954 Precision Bass

1960 Precision Bass

 

となっています。なのでまず大きな違いとしては

  1. 50年代後半の「プレシジョンベース」がなくなった
  2. 新たに54年モデルの(オリジナル)プレシジョンベースモデルが追加された
  3. 年代ではなく特定の年のモデルに絞られた

といった差異がありますね。

 

60's Precision Bass VS 1960 Precision Bass

では個別のモデルについてはどうでしょうか。今回は直接的に比較可能な

60's Precision Bassと1960 Precision Bassを見てみたいと思います。

 

なお、旧シリーズにおける50's Precision Bassと1954 Precision Bassについては直接的な比較はできないので今回は割愛します。特に新しい1954年モデルの方については雑誌などでもしっかり取り扱われていると思うので、そちらを参照いただくのが良いかと思います。

 

説明文

公式の説明文については以下の通りです。

旧モデル:

1951年に発表されたプレシジョンベースは、60年代にはエレクトロニックベースの代名詞的製品としての地位を全米で確立していました。プレシジョンベースは多数のアルバムやステージで使用され、そのまぎれもないトーンはモダンミュージックの礎を築き上げました。

American Original ‘60s Precision Bassは、60年代のオリジナルプレシジョンベースのエレガントなシンプルさと画期的なサウンド、そしてスタイリングを踏襲しながら、モダンなプレイヤビリティをフィーチャーした楽器です。

本機に搭載されているPure Vintage ‘63 P Bassスプリットコイル・ピックアップは、エナメルコーティングされたコイルワイヤーからクロスカバー出力ワイヤー、ファイバーボビン、アルニコ5マグネットに至るまで、当時のスペックを忠実に再現しています。このピックアップから鳴らされるパンチのあるサウンドは、モダンミュージックを形作ったサウンドそのものです。

ベースのネック形状における世界標準と認識されている厚めの63年製プレシジョンベース・ネック形状は手にしっくりとフィットし、9.5インチRがモダンプレイヤーにも馴染み深いプレイヤビリティを提供します。ヴィンテージ・トールフレット、オリジナルモデルのボディラジアス、4サドル・ブリッジをはじめとするヴィンテージスタイル・ハードウェア、ヴィンテージスタイル・ハードケース、極上のトーンと絶妙な経年変化を見せるラッカーフィニッシュなど、細部にまで50年代モデルの代表的なスペックが反映されています。

American Original ‘60s Precision Bassは、20世紀のポップカルチャーサウンドを形作った60年代のプレシジョンベースのパフォーマンスとスタイリングを体験するのに最適なモデルです。

一方で新モデルは:

50年代後期から60年代初期は、Precision Bass®を象徴する多くの新機能が導入された転換期でした。1960年には、Precision BassのデザインはTelecaster®スタイルのデザイン要素から、Stratocaster®スタイルへとシフトし、ヘッドシェイプ、コンター加工、ピックガードマウントのエレクトロニクス、4サドルブリッジといった特徴を備えるようになりました。3-Color Sunburstに塗装され、4plyべっ甲柄ピックガードを備えた1960 Precision Bassは、普遍的な、洗練されたスタイリングを手に入れたのでした。

プレミアムなアルダーボディ、Pure Vintage ʻ60 Split-Coil P-Bassピックアップ、20本のヴィンテージトールフレットを配した7.25インチラジアスのスラブローズ指板の1960 "C"シェイプメイプルネックといった仕様は、1960年に生産されたオリジナルモデルのサウンドとフィーリングを見事に再現しています。

American Vintage IIは、フェンダーの礎を築いたギターとベースを忠実に復刻している、ヴィンテージフェンダーのトーンとフィーリングを愛するプレイヤーへ向けたシリーズです。音楽の歴史を作り上げてきたギターとベースを、現代の技術で蘇らせています。

うーん。。。よくわからない。とりあえず上記でも書いた通り、American Vintageはより特定の年のモデルをターゲットとして製造されているのだけは明白ですね。

 

カラーリング

さて、60's Precision Bassおよび1960 Precision Bassで提供されているカラーは以下の通り:

  • 旧:サンバースト・レイクプラシッドブルー・サーフグリーン
    旧モデルのカラーリング
  • 新:サンバースト・ダフネブルー・ブラック
新モデルのカラーリング

と、緑と黒が入れ替わりになっています。青系の色についても、旧モデルではメタリックだった塗装がマットでより淡い色に変更されています。

 

 

スペック

仕様についてはほとんど同じとなっているのですが違いとしては:

  • 付属品のハードケースの色がBlack HardshellからVintage-Style Brown(Orange Interior)
  • ピックアップがPure Vintage '63 Split Single-Coil Precision Bass®からPure Vintage '60 Split-Coil Precision®に
  • ネックシェイプが1963"C"から1960"C"に
  • 指版がラウンドからスラブに(ローズウッドの場合)
  • 指版rが9.5インチ(241mm)から7.25インチ(184.1mm)
  • ナット幅が1.73インチ(44mm)から1.70インチ(43.2mm)

と主にネック回りが微妙に変わっています。ピックアップも一応新しくなっているようですね。

付属品のハードケースの色の違い(イメージ)



値段

続いては一番大事なお値段はというと

  • 旧モデル(2022年1月時点):280170円
  • 新モデル(2022年11月現在):313500円

...がっつりインフレ円安などの影響受けてますね(特に何もなくても値上げしてるとか言ってはいけない)

 

最後に

とまとめると大きくこのような違いになります。

当方は正直あまり歴史との整合性は気にしないのでAmerican Originalでも全然構わないのですが、仕様についてこだわりがある人はAmerican Vintage IIの方が良いのかもしれません。

 

といろいろ書いたところで実際に手を取って弾いてみるのが楽器を選ぶときには一番な気がしますがね。

 

ジャズベースの比較については別の記事で取り扱いたいと思います。

ではでは!

 

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01_ご挨拶

はじめまして、管理人のBurmossと申します。

 

このブログを立ち上げたのは、

いくつか理由がありまして:

①ギターに比べてベースの情報って圧倒的に少ない!

②愛用していたまとめサイトが閉鎖してしまった

③自分自身調べたことを忘れてしまう

 

上記のような理由から、

自分のために記録を残せるサイトを作ろうと思ったわけです。

 

そのため、基本的に記事で取り上げるのは楽器関連の情報、

とりわけベースギターに特化した内容になるかと思われます。

 

また、記事の内容にはかなりの偏りがあるかと思いますが、

そちらについてもご了承いただければです。

 

もともと飽き性なのでこのブログを続けられるかどうかは定かではないのですが、

どうぞよろしくお願いいたします。

 

なお、当方は機材についても、ブログについてもただの素人のため、

誤った情報を記載してしまう可能性があります。

もし誤情報に気づかれた方がいらっしゃいましたら、

コメントにてご指摘いただけると幸いです。

 

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